バイオガスの普及にはいくつかの課題があります

バイオガスは、ヘドロの堆積した河川などで発生するガスと同じ成分の気体で、有機物を一定温度で酸素のない環境に長時間放置すると、メタン菌の働きによって有機物が分解され、バイオガスが発生します。

現段階では、バイオエタノールやバイオディーゼルのような注目は集めていませんが、バイオ燃料として高いポテンシャルを持っています。環境先進国のドイツなどでは、温室効果ガスを削減するために早くからバイオガスに注目し、バイオガスで走行する路面電車などが導入されています。

ただし、二酸化炭素など不燃性の不純物を含むためカロリーが低く、多くの熱量を得ることができないため、バイオガスを直接使う場合は用途がかなり限定されます。また、ガスの半分近くが二酸化炭素のため、輸送する場合でもカロリー当たりの輸送コストが約2倍になってしまうというデメリットもあります。また、高圧にすると二酸化炭素が液化してしまい、降圧ボンベに充填することができないため、大容積の容器で運ばなければなりません。

温室効果ガス削減効果が期待できるバイオガスですが、燃料として利用するにはこれらの課題があります。これらを解決するために、導入当初からバイオガス専用のインフラを作るのではコスト負担が大きすぎます。普及にあたっては、既に整備されている化石燃料のインフラが利用できるように、バイオガスを精製するなどの工夫が必要となります。